出がらし
でがらし
名詞-の形容詞名詞
標準
used up (tea leaves, coffee grounds)
文例 · 用例
じゃ、菊廼屋歌吉っていうやつあ男の野郎なんですかい」「女は女だがね、おあいにくさまなことに、もう七十に近い出がらしの梅干しばあさんさ」「ちえッ。
— 笛の秘密 『右門捕物帖』 青空文庫
湯気水の中に、出がらしの茶の葉がプカプカと浮いてるじゃねえか。
— 袈裟切り太夫 『右門捕物帖』 青空文庫
「もう、出がらしでございますから。
— 鈴木三重吉 『桑の実』 青空文庫
いかにそれらの小説家が「芸術的」という一枚看板を後生大切にまもっていたところで、創作力の消耗した、希薄な、番茶の出がらしのような作品を出していたのでは、読者をひきつける牽引力はますます弱くなってゆく一方である。
— ――特に江戸川乱歩氏に就て―― 『日本の近代的探偵小説』 青空文庫
出がらしになつた急須の茶滓を茶碗の一つに空けて、机の下から小さい鐵葉の茶壺を取出したが、その手付がいかにも懶さ相で、私の樣な氣の早い者が見ると、もどかしくなる位|緩々してゐる。
— 石川啄木 『札幌』 青空文庫
」 と矢張固くなりながら、訥弁でポツリポツリと両親の言伝を述べると、奥様は聴いているのか、いないのか、上調子ではあはあと受けながら、厭に赤ちゃけた出がらしの番茶を一杯|注いで呉れたぎりで、一向構って呉れない。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
」と、眞鍮の金具の光る長火鉢の廣い框に載つてゐた茶呑茶碗の呑み殘つた出がらしを土間へ棄て、二三度水ぶるひをしてから、徳利の酒を波々と注ぎ、痩せた頸の咽喉佛をビク/\動かして、可味さうに舌鼓を打つた。
— 上司小劍 『兵隊の宿』 青空文庫
谷村さんはムカムカする胸をおさえて、出がらしの冷い番茶をガブガブ呑み込むと、そゝくさと、帽子を被つて、広い廊下を歩いて玄関へ出ました。
— 林芙美子 『清修館挿話』 青空文庫
作例 · 標準
彼は出がらしのお茶を、もったいないからと、また淹れようとした。
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出がらしのコーヒー豆は、消臭剤としても利用できる。
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この出がらしの茶葉では、もう味が出ないだろう。
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