追っかける
おっかける
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to chase
文例 · 用例
しかしあまりあせり過ぎては、却って自分にある好い物を捨てて自分にないものを追っかける恐れがありはしないか。
— 寺田寅彦 『二科会その他』 青空文庫
映画はあひる泥坊を追っかけるといったようなたわいないものであったが、これも「見るまでは信じられなくて、見れば驚くと同時に、やがては当然になる」種類の経験であった。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
背後の村には燃えさしの家が、ぷすぷす燻り、人を焼く、あの火葬場のような悪臭が、部隊を追っかけるようにどこまでも流れ拡がってついてきた。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
今日、皇子は王様がお亡くなりになってから暫く私に会いませんので、会いたくてたまらず、猫を追っかけるふりをしてここまで来られたのだそうで御座います。
— 夢野久作 『犬の王様』 青空文庫
多数の人の血眼になっていきせき追っかけるいわゆる先端的前線などは、てんでかまわないような顔をしてのんきそうに骨董いじりをしているように見えていた。
— 寺田寅彦 『時事雑感』 青空文庫
僕は、我慢できない胸くその悪さを覚え、その熨斗袋を懐にし、青扇夫婦のあとを追っかけるようにして家を出たのだ。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
私は瓦が落ちやしないかと思って出て往く一行の後を見送りながら、土間へおりて下駄を履き、追っかけるように玄関口へと出た。
— 田中貢太郎 『変災序記』 青空文庫
「おかしな奴だな」「なんだ、あれは」 村の者は老人の正体を突きとめようと思って追っかけたが、別に悪いこともしていないから、悪人を追っかけるように追っかけることもできない。
— 田中貢太郎 『虎杖採り』 青空文庫
作例 · 標準
例句