木の精
きのせい
表現名詞
標準
dryad
文例 · 用例
すると華表木の精が、「張司空は才人であるから、二人が命を失うばかしでなく、その禍が俺たちにもかかってくる、どうかやめてくれ」 と言ったが、狸と狐は聞かずに出かけて往った。
— 田中貢太郎 『狐と狸』 青空文庫
だがそれにしても、アントニオ猪木の精神のパッチワークは、一枚一枚が明るいにしろ暗いにしろ、その基調が明快であるにしろ曖昧であるにしろ鮮烈だ。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
その声は空の霊と草木の精とのささやきで、肌ざはりの柔かさ、溜息のかぐはしさも思ひやられるやうな、静かな親みをもつてゐます。
— 薄田淳介 『若葉の雨』 青空文庫
私達の魂がひとり空堂に安居して、思惟の三昧に耽るとか、または宇宙の霊や艸木の精と黙語点頭するとかいつたやうな、何かしら秘密なものを羽含まうとする場合には、静寂こそはなくてならない唯一のものなのだ。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
いわく、ある説にいう人皇十二代景行天皇六十年十月、帝御悩ありて甚だし、ある者は諸寺諸山に祈祷あり医術を尽くすといえどもさらにそのしるしなし、ここに一覚といえる占い者があって彼を召して卜筮をなさしむるにいう、これより東にあたりて大木あり、その木の精霊帝を悩まし奉る。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫
するとその老翁は親分にいうにはおれは滝の下のセノ木の精だが、こんどおれが助けられるということを聞いてうれしい。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫
木の精と夫婦になった女の話一 松島に遊んだとき、円福寺の観音堂のほとりにある一本のウメの木の由来を案内に立った老女から聴かされて、世にも優しい昔の人の心の残りがあるものだと思ったことがあります。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫
何事も知らぬ里の人々は、まさかこのマツの木の精が陸奥の守の娘さんの阿古耶の恋人であるとは思いも寄りませんから、多勢の樵夫どもを集めてとうとう伐り倒しました。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫
作例 · 標準
昔話に出てくる木の精は、美しい姿で旅人の前に現れるとされている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
この大きな樫の木には、木の精が宿っているという言い伝えがあるんだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
森の奥深くで迷い込んだ少年は、そこで木の精と出会い、不思議な体験をした。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
木の精が守る泉の水を飲むと、永遠の若さが手に入るという伝説がある。
幻辭AI · gemini-2.5-flash