怪事件
かいじけん
名詞
標準
mystery case
文例 · 用例
▲当局では目下全力を挙げてこの怪事件を調査中……。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
婆さんの屍体は大学で解剖することになった……近来の怪事件……というので新聞に大きく出た。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
新聞では盛んに書き立てた……白昼の製鉄所構内で衆人環視の中に行われた、天魔の如く大胆なる殺人強盗……犯人は大地に消え込んだか……実見者又野末吉氏談……前代未聞の怪事件なぞと……殊に後頭部を粉砕されながらも勇敢に抵抗した西村会計部員の奇蹟的な気強さを、製鉄所長と医学博士の談話入りで賞讃した。
— 夢野久作 『オンチ』 青空文庫
妖怪事件については、多くの説がある。
— 北極星号の船長 医学生ジョン・マリスターレーの奇異なる日記よりの抜萃 『世界怪談名作集』 青空文庫
しかしモルセイの怪事件だけは、日頃の君らしくもなかったね。
— コナン・ドイル 『空家の冒険』 青空文庫
ほら、くだんの『グローリア・スコット号』の怪事件の資料だ、特にこの文面は、治安判事のトレーヴァを読むなり戦慄させ死に至らしめたのだ。
— THE "GLORIA SCOTT" 『グローリア・スコット号』 青空文庫
これまで人の頭を悩ませたなかでも最大級の怪事件、その糸が数本、手のうちにはあるのだが、僕の仮説に必要なものがひとつふたつ足りない。
— THE CROOKED MAN 『曲れる者』 青空文庫
これまでとりとめもなく、(重々自覚しているが)まったく力不足にも、私は友人とともに経験した怪事件の数々を、いくぶんなりとも記録しようと努めてきた。
— THE FINAL PROBLEM 『最後の事件』 青空文庫