煮え繰る
にえくる
動詞
標準
文例 · 用例
このときはすでに全国煮えくる返るような騒ぎで、同情は雨のように夫妻の上に集まっていた。
— 牧逸馬 『チャアリイは何処にいる』 青空文庫
家は三|間ほどの小ぢんまりした建てかたで、男手ひとつだというのに、さっぱりと掃除もゆきとどき、長火鉢に茶だんす――その長火鉢には、ちゃんと火が埋けてあり、鉄瓶も炭をたせば、すぐに煮えくるほどになっている。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
「勇敢な集り」が憎悪にふるえて煮えくるう「官憲横暴」の声に歩み出した群集は虱つぶしに「土足の白子」の群に打ちのめされた持ち古るされた殺戮が執行される!
— 佐藤武夫 『犬にされたカスペルの話しかけ』 青空文庫