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徒ら

いたずら
形容動詞
1
標準
文例 · 用例
只自身家庭趣味の経験に乏しく、或は陋劣なる家庭にありながら、徒らに口の先、筆の先にて空想的家庭を説くは、射利の用に供せらるる以外には、何等の意義なしと云ってよかろう。
伊藤左千夫 家庭小言 青空文庫
既に処世上、何等確信なき社会の多くが、流行に駆られて今の世にあっては、斯くせねばならぬかの如くに誤解し、日常の要務をば次にして、やれ家庭の趣味じゃ、家庭の娯楽じゃと騒ぎ散らす様であったならば、今の家庭説は徒らに社会に驕奢を勧めたるの結果に陥るのである。
伊藤左千夫 家庭小言 青空文庫
左りながら折ふし地方遊説などゝて三|月半年のお留守もあり、湯治塲あるきの夫れと異なれば、此時には甘ゆる事もならで、唯徒らの御文通、互ひの封のうち人には見せられぬ事多かるべし。
樋口一葉 われから 青空文庫
われの如き怠惰の生徒ら、今も猶そこにありやなしや。
萩原朔太郎 純情小曲集 青空文庫
徒らに正確な懸時計は遠慮なくけうとい音に時を刻んでゐた。
有島武郎 實驗室 青空文庫
(此処らをもつと厳密な言葉で書くに書けないこともないが、私は読者の頭を信用したいし、徒らに侃々にもなりたくない)。
中原中也 我が詩観 青空文庫
それかあらぬか彼はただ徒らに気を弱くされてゐた。
中原中也 思ひ出す牧野信一 青空文庫
そして人が、自分自身であること、徒らに迎合的でないことではないか?
中原中也 詩論 青空文庫
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