畳目
たたみめ
名詞
標準
fold
文例 · 用例
わたしは脇の下に挟んだ彼女の七色織の日傘の畳目にキッスして彼女に返した。
— 岡本かの子 『雪』 青空文庫
六百斤のナマコを三日三夜がかりで一万枚に近い小判型に打抜いて畳目まで入れたものに金箔を着せたのを、千六に引渡した。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫
柱の手擦れた汚れや、砂壁の爪の痕跡など、それぞれ自分の身を包んでいた殻のように感じられ、加わる疲れのまま見降ろしている畳目が、無きに等しい軽やかなもの思いに似て見えた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
千鶴子の心や身体に変りはなくとも、千鶴子その人の価値が変っている、ある全く不可思議な質の転換を、矢代とて今はどうしようもない、すべては過ぎ去った日のことだと、また肱を枕に彼は畳目に眼を落した。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
貧乏な若い詩人に似合はず何時も服の畳目の乱れて居ないのは感心だ。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
しかし頑なの芸術家はこうなってさえ折れようとはせず、蒼白の顔色に痙攣する唇、畳へ突いた手の爪でガリガリ畳目を掻きながら、「融川断じてお断わり。
— 国枝史郎 『北斎と幽霊』 青空文庫
それからソロソロと手を延ばすと、指先を畳目へ差し込んだ。
— 国枝史郎 『大捕物仙人壺』 青空文庫
それからじっと聞き耳を澄まし四辺の様子をうかがってから、ヒョイと畳目から指を抜いた。
— 国枝史郎 『大捕物仙人壺』 青空文庫
作例 · 標準
洗濯したズボンを畳目に沿ってアイロンがけし、ピシッとした折り目をつける。
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紙の畳目が破れそうになっていたので、セロハンテープで補強した。
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布の畳目に埃が溜まりやすいので、こまめなブラッシングが必要だ。
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標準
mesh of a tatami mat
作例 · 標準
小さな虫が畳目の中に逃げ込んでしまい、見失ってしまった。
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畳目が詰まっているほど、良質な藺草が使われている証拠だという。
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光の当たり方によって、畳目の陰影が波のように美しく見える。
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