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欧的

おうてき
名詞
1
標準
文例 · 用例
「船幽霊」の歌の上に黒猫が描いてあったり、「離魂病」のところに奇妙な蛾の絵が添えてあったりするのもこの詩人の西欧的な空想と連想の動きの幅員をうかがわせるもののようである。
寺田寅彦 小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」 青空文庫
漱石が女性に対して抱いていた考えかたの中には、一貫して、彼のうけた儒教的教育と西欧的教養との相剋が見られる。
宮本百合子 婦人と文学 青空文庫
日本では、ブルジョア文学さえも、西欧的な意味では結実していなかった。
宮本百合子 作家の経験 青空文庫
日本のきょうの文学、しかも西欧的なものを意欲していると云われる人々の文学にあるこの奇怪な顛倒と時代錯誤への屈従、追随こそ、批評家を無力にし、骨抜きにしている。
――こんにちの文学への疑い―― 「下じき」の問題 青空文庫
昨夜、松村みね子訳かなしき女王の中、髪あかきダフウトをひどく音楽かつ絵画的で(北欧的さが)面白いと思った。
一九二五年(大正十四年) 日記 青空文庫
男女の相剋を自我の相剋として見る面で漱石の西欧的教養は大きい創造のモメントをなしているのであるが、漱石が我ともなく昔ながらの常識に妥協している面では、そのような男女の相剋をもたらす日本的現実の条件の追究をとりあげ得ないでいる。
宮本百合子 作家と教養の諸相 青空文庫
*50 西欧的精神への一考察。
原口統三 二十歳のエチュード 青空文庫
単に、徒らなる排外主義は心ないものだ、大いに西欧的観点をも容れて日本教育の伝統を生かし、以て新日本教育を建設せねばならぬ、と云った種類の気休めに落ちているように見える。
戸坂潤 読書法 青空文庫