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流涕

りゅうてい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
1
標準
crying
文例 · 用例
實にその心緒に詩を持たない人物が、どうしてそんなにも主觀的に、人の詩によつて感動流涕することがあり得ようか。
萩原朔太郎 芥川龍之介の死 青空文庫
しばらくして後にその子の母から、その日の朝その子供のしたあるかわいい行動について聞かされたときに始めて流涕したそうである。
寺田寅彦 自由画稿 青空文庫
こういうふうに考えてくると流涕して泣くという動作には常に最も不快不安な緊張の絶頂からの解放という、消極的ではあるがとにかく一種の快感が伴なっていて、それが一道の暗流のように感情の底層を流れているように思われる。
寺田寅彦 自由画稿 青空文庫
この流涕の快感は多くの場合に純粋に味わうことが困難である。
寺田寅彦 自由画稿 青空文庫
爾は女の足をひきかつぎ寢ることによりて、その素足に供養し流涕することによりて、爾の魚の大をなす所以である。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫
建文三年二月、燕王自ら文を撰し、流涕して陣亡の将士張玉等を祭り、服するところの袍を脱して之を焚き、以て亡者に衣するの意をあらわし、曰く、其れ一|糸と雖もや、以て余が心を識れと。
幸田露伴 運命 青空文庫
そして堪り兼ねて流涕し、すすり泣いた。
幸田露伴 連環記 青空文庫
私はぢつと坪庭の闇を透かしながら、そこに如何なる罪悪が企まれつつあるか、如何なる草木昆虫の感覚が又かういふ深夜の心に冷笑し、惑溺し、干渉し、声もなく歔欷し流涕するかに耳を傾けた。
北原白秋 桐の花 青空文庫
作例 · 標準
「痛い、痛いよ」と彼は流涕しながら、転んで擦りむいた膝を抑えて泣きじゃくった。
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「風邪を引いたみたいです」と言いながら、彼女は流涕を拭うためにポケットからハンカチを取り出した。
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ひどい花粉症に悩まされ、朝から流涕が止まらず、仕事に集中できない。
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