賞玩
しょうがん異読 しょうかん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
appreciation
文例 · 用例
誰も食する者なかりしが、金澤の人の行きて、此れは結構と豆府の汁にしてつる/\と賞玩してより、同地にても盛に取り用ふるやうになりて、それまで名の無かりしを金澤茸と稱する由。
— 泉鏡花 『寸情風土記』 青空文庫
右に赤城山、左に榛名山、自然の關門を成して、利根の本流中を貫くといふ天下無比の壯觀も、馬車の中にては十分に賞玩するに由なし。
— 大町桂月 『上州沼田より日光へ』 青空文庫
しかし、うなぎは名人にとって恋人にもまさるほどの、賞美賞玩おかざる大の好物。
— 袈裟切り太夫 『右門捕物帖』 青空文庫
まだ賞玩せぬが、ゆうべはけっこうな菓子折、散財かけて済まなかった。
— 幽霊を買った退屈男 『旗本退屈男 第十話』 青空文庫
鉄飢饉の記事は新聞に目立っているのであるが、その飢饉によって巨利を占める人々が、茶席に坐って、鉄を生まぬ日本の風土が発生させた「さび」を賞玩するのを、愛する日本の伝統は、今日の風雅と称するのである。
— 宮本百合子 『文学上の復古的提唱に対して』 青空文庫
室の構造装飾より茶器の選択に至るまで方式にかかはらず時の宜しきに従ふを賞玩すべき事なり。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
やはり浮世絵画家の筆は錦絵の上で賞玩すべきものだと私は思います。
— ――花は霞を透してひとしおの風情があるもの―― 『浮世絵画家の肉筆』 青空文庫
元人の骨法を得たりとて、風流好古の士、こゝに來りて賞玩するもの多かりしことは、江戸名所圖會にも見えたり。
— 大町桂月 『狹山紀行』 青空文庫
作例 · 標準
書斎の椅子に深く腰掛け、手に入れたばかりの古墨を心ゆくまで賞玩する。
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名工の手による茶碗の肌触りを楽しみながら、その造形美を賞玩した。
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晩秋の庭園を散策し、鮮やかに色づいた紅葉を静かに賞玩した。
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