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山なす

やまなす
動詞-五段-サ行
1
標準
to pile up
文例 · 用例
たとえば「その泣きたもうさまは、青山を枯山なす泣き枯らし、河海はことごとに泣き乾しき」というのは、何より適切に噴火のために草木が枯死し河海が降灰のために埋められることを連想させる。
寺田寅彦 神話と地球物理学 青空文庫
山なす浪を船となし。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
が、私は同じく山なす歌反古の中に埋つてゐた。
北原白秋 雀の卵 青空文庫
そうして上衣やズボンの方々に泥を沢山なすり付け、その上に顔中すっかり繃帯をして眼ばかり出して、男だか女だか解らぬようにして終いますと、今度はこの都第一の仕立屋へ這入りまして、紅矢の声色を使って、自分は総理大臣の息子の紅矢である。
夢野久作 白髪小僧 青空文庫
鬱憂のすさびごこちに、寒空の夜に響けと、いとせめて、鳴りよそふとも、覚束な、音にこそたてれ、弱声の細音も哀れ、哀れなる臨終の声は、血の波の湖の岸、小山なす屍の下に、身動もえならで死する、棄てられし負傷の兵の息絶ゆる終の呻吟か。
上田敏 海潮音 青空文庫
鬱憂のすさびごゝちに、寒空の夜に響けと、いとせめて、鳴りよそふとも、覺束な、音にこそたてれ、弱聲の細音も哀れ、哀れなる臨終の聲は、血の波の湖の岸、小山なす屍の下に、身動もえならで死する、棄てられし負傷の兵の息絶ゆる終の呻吟か。
上田敏 海潮音 青空文庫
是はと驚く維盛・重景、仔細如何にと問ひ寄るを應も得せず、やうやく涙を拭ひ、『君が山なす久年の御恩に對し、一日の報效をも遂げず、猥りに身を捨つる條、不忠とも不義とも言はん方なき愚息が不所存、茂頼|此期に及び、君に合はす面目も候はず』。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
山なす財物 純八は老僕の八蔵を、医師千斎の許へ走らせた。
国枝史郎 高島異誌 青空文庫
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