患い
わずらい
名詞
標準
文例 · 用例
豚を放てば自分の畠を荒される患いがあった。
— 黒島伝治 『豚群』 青空文庫
それにつれて一時それなりに呵し去れたと思えた娘の主張が再び心情を襲うて来て、手脚の患い以上に翁を疲らすのであった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
大食をしては胃病を患い薬の力を借りて病を癒してはまた大食して病んで、永く自分の胃弱を嘆いて恨むような人も世には少なくはない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
だが復帰した大内と入れ替わるように自らも結核を患い、手術と療養生活を余儀なくされた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
「では、悪いが君は下に行って、長患いのあのあわれなテリアをつれてきたまえ。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
その亭主は大して患いもしないで、去年の秋のころに死んでから、男手の欲しいような時に、父親が何かの相談相手に、ちょいちょい顔を出し出ししていた。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
子供に続いて、妻が長患いのあげくに死んでから、家というものを、あまり考えなくなった。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
次に引き移って行った家では、その夏子供が大患いをした。
— 徳田秋声 『黴』 青空文庫