宿駕籠
しゅくかご
名詞
標準
文例 · 用例
宿駕籠にちがいない。
— 死人ぶろ 『右門捕物帖』 青空文庫
支払いの分としては、御用御通行そのほか込み合いの節の人馬雇い銭、御用の諸家休泊年内|旅籠の不足銭、問屋場の帳付けと馬指および人足指と定使いらへの給料、宿駕籠の買い入れ代、助郷人馬への配当、高札場ならびに道路の修繕費、それに問屋場の維持に要する諸雑費というふうに。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
この人がのがれる時には、宿駕籠に身を投げ、その外部を筵でおおい、あたかも商家の船荷のように擬装して、人をして海岸にかつぎ出させ、それから船に乗って去ったというくらいだ。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
一、宿駕籠、桐油、提灯等、これまでのもの相改め、これまたしかるべく記入のこと。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
あの宿駕籠二十五|挺、山駕籠五挺、駕籠|桐油二十五枚、馬桐油二十五枚、駕籠|蒲団小五十枚、中二十枚、提灯十|張と言ったはもはや宿場全盛の昔のことで、伝馬所にかわる中牛馬会社の事業も過渡期の現象たるにとどまり、将来この東山道を変えるものが各自の生活にまで浸って来ようとはなおなお知りようもない。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
のう相棒、それじゃあまた御相談を仕直さなくっちゃならねえ」「お前たちが甲州まで続かなければ、甲州街道を行けるところまで走ってくれ、そこで宿駕籠に移るとしよう」「なるほど、これから新宿を突走って、甲州街道を行けるだけ急げとおっしゃるんですか。
— 無明の巻 『大菩薩峠』 青空文庫