禅庵
ぜんあん
名詞
標準
文例 · 用例
南宗寺の智禅庵の丘の下を東から堀割が廻つて流れて居まして海へ出るやうになつて居ます。
— 與謝野晶子 『私の生ひ立ち』 青空文庫
「お湯が沸きましたが」 との、寺僧のことばに、彼は禅庵の裏へ出て、行水をつかった。
— 第八分冊 『新書太閤記』 青空文庫
何にしても、余り無愛想な」 不満を顔色に現わして、すでに帰ろうかとすら思っているとき、ようやく、秀吉の小姓が走って来て、どうぞと、狭い禅庵の奥へ案内に立った。
— 第八分冊 『新書太閤記』 青空文庫
雷気 秀吉の休んだ禅庵は栖賢寺であったが、これと並んですこし先に広徳寺がある。
— 第八分冊 『新書太閤記』 青空文庫
孤篷禅庵にこそ、あの「井戸」の茶碗は応わしい。
— 柳宗悦 『民藝四十年』 青空文庫
いくつか連つてゐる寺寺の境内をそれからそれへと歩き廻つて、と或る御堂のおくの讀經の諧音に耳をすましたり、また禪庵の柱に懸けてある偈の章句を考へたり、超俗的な※間の額面の文字にひたと見入つたりしながら、自分といふもの、自分の思想といふものを全く忘れてしまつたやうになることがある。
— 跋 『風は草木にささやいた』 青空文庫