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這い上る

はいのぼる
動詞
1
標準
文例 · 用例
そして、河岸へ這い上ると、それぞれの物を衣服の下や、長靴の中にしのばして、村の方へ消えて行った。
黒島伝治 国境 青空文庫
顔にふるる芭蕉涼しや籐の寝椅子涼しさや蚊帳の中より和歌の浦水盤に雲呼ぶ石の影涼し夕立や蟹這い上る簀の子縁したたりは歯朶に飛び散る清水かな満潮や涼んでおれば月が出る 日本固有の涼しさを十七字に結晶させたものである。
寺田寅彦 涼味数題 青空文庫
全然足跡をのこさずに、窓に這い上ると云うことは、人間にとっては全く不可能なことである。
コナン・ドイル 空家の冒険 青空文庫
君はあんな恐ろしい深淵から、這い上ることが出来たのかえ?
コナン・ドイル 空家の冒険 青空文庫
それで結局、僕はとにかく這い上るより外に道はなかった。
コナン・ドイル 空家の冒険 青空文庫
何しろこの這い下りることは、這い上るのに何百倍して、困難なことだったからね。
コナン・ドイル 空家の冒険 青空文庫
五秒は十秒と変じ、十秒は二十、三十と重なっても誰|一人の塹壕から向うへ這い上る者はない。
夏目漱石 趣味の遺伝 青空文庫
頁が足らんからと云うて、おいそれと甕から這い上る様では猫の沽券にも関わる事だから是丈は御免蒙ることに致した。
夏目漱石 『吾輩は猫である』下篇自序 青空文庫
這い上る(はいのぼる) — 幻辞.com