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還金

還金
名詞
1
標準
文例 · 用例
来廿八日小田県に而家禄奉還金御渡しに付受取証書。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
小田県へ奉還金為受取、未明より人力車に而行。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
鶴川君の「万有還金」の研究や、赤井君の「若返り手術」以来、九大には山師ばかり居るように誤解されているからね。
夢野久作 ドグラ・マグラ 青空文庫
彼の周囲のものも、僅少な家禄放還金をみんな老爺さんの硫黄熱のために失われてしまっているのだということを、あたしたちも段々に悟った。
長谷川時雨 木魚の顔 青空文庫
狡いものには賺され、家禄放還金の公債も捲きあげられ、家財を売り食したり、娘を売ったり、鎗一筋の主が白昼大道に筵を敷いて、その鎗や刀を売ってその日の糧にかえた。
長谷川時雨 木魚の配偶 青空文庫
――その時分|漸く奉還金の残りが公債証書で渡されるとかいって悦びあっていた間柄だった――気むずかしい毒舌家の藤木さんが、一番気のあった女だった。
長谷川時雨 チンコッきり 青空文庫
親父の奉還金のなかから私の分としてとっておいてくれたお金も、もう一人前になれるだろうなれるだろうでとうとうみんなつかってしまい、それでもまだ一人前にはなれるどころか、一年三百六十五日、平均して六銭ぐらいしかとれません。
正岡容 初看板 青空文庫
塀に付いて廻ると、朝の光をほのかに受けて、眼の前に立たせ給ふは萬有還金の尊い地藏尊と――思つたのは、黒木長者の幻覺で、臺石の上に立つて居る筈の人肌地藏は、薄じめりの大地に轉落して、其邊は踏み荒した人間の足跡だらけ。
人肌地藏 錢形平次捕物控 青空文庫