国訛り
くになまり
名詞
標準
provincial dialect
文例 · 用例
ぽかんとしていた市治郎の妻は、あわてゝお国訛りで、「はあ、ほんまにそうのし。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
いくらか作り声をしているらしいので、これもよくは判らなかったが、その声音に著しい国訛りはきこえないようであったと長左衛門は云った。
— 異人の首 『半七捕物帳』 青空文庫
彼は中国訛りで訊いた。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
』と、国訛りの、ザラザラした声で云つて、心持頭を下げると、竹山は『早かつたですナ。
— 石川啄木 『病院の窓』 青空文庫
其頃、一体が不気味な顔であるけれども、まだ前科者に見せる程でもなく、ギラギラする眼にも若い光が残つて居て、言語も今の様にぞんざいでなく、国訛りの「ねす」を語尾につける事も無かつた。
— 石川啄木 『病院の窓』 青空文庫
一体渠は同じ岩手県でも南の方の一関近い生れで、竹山は盛岡よりも北の方に育つたから、南部藩と仙台藩の区別が言葉の調子にも明白で、少しも似通つた所がないけれども、同県人といふ感じが渠をしてよく国訛りを出させる。
— 石川啄木 『病院の窓』 青空文庫
それに又渠は、其国訛りを出すと妙に言葉が穏しく聞える様な気がするので、目上の者の前へ出ると殊更「ねす」を沢山使ふ癖があつた。
— 石川啄木 『病院の窓』 青空文庫
すっかり私は御見それ申して了いましたよ」 と国訛りのある語調で言って、そこへ挨拶に出たのは相川の母親である。
— 島崎藤村 『並木』 青空文庫
作例 · 標準
彼の国訛りがとても懐かしく聞こえる。
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標準語を話すよう努力したが、時々国訛りが出てしまう。
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その俳優は、役作りのために国訛りを習得した。
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