枕刀
まくらがたな
名詞
標準
文例 · 用例
枕刀眠曠野 刀を枕として曠野に眠り、驚夢別愁新 夢に驚けば別愁新たなり。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
9 枕刀の置いてある、床の間の方へ走って行く嘉門の姿へは眼もくれず、着流しの衣裳の裾をからげ、脛をあらわし襷がけして、腕をまくり上げた覆面武士は、やにわに澄江を小脇に抱えた。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
……それほどなら、この身でこの身を……」 と枕刀を、早瀬は取って鞘を払った。
— 国枝史郎 『あさひの鎧』 青空文庫
刀剣ハ既ニ牛犢ニ換タレバ枕刀一腰ゾ残リタリ。
— ※上漁史 『土用干ノ記』 青空文庫
彼が鍛える救済の信条は、各時代にとっての枕刀である。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫
寅五郎の枕刀はありますが、これには手を付けず曲者の使つた兇器は家の中にも外にも見當りません。
— 土への愛著 『錢形平次捕物控』 青空文庫
寅五郎の枕刀はありますが、これには手を付けず曲者の使った兇器は家の中にも外にも見当りません。
— 土への愛着 『銭形平次捕物控』 青空文庫
そのなかの丸いのを盆にのせて仏壇に供えたのだったが、疫痢という噂が立って、だれもきてくれぬ通夜の枕もとにすわって、いつもの停電がすんだあと、お母さんはふと気がついたように、枕刀にした小さなゾーリンゲンの庖丁をとりあげ、いきなり、ぐさりとかぼちゃの横腹につき立てて、大吉たちをおどろかした。
— 壺井栄 『二十四の瞳』 青空文庫