縫い子
ぬいこ
名詞
標準
文例 · 用例
「お忙しいですか」 茶色の瞳を哀れげにミシンから上げて、美貌だがやつれて青白い顔の縫い子が微笑んで、言った。
— A Secret Service 『諜報部』 青空文庫
縫い子のエルシの歳はアイダと同じくらいだが、貧困と苦労を散々なめてきた。
— A Secret Service 『諜報部』 青空文庫
お嬢さんの方は、名を縫子さんと言うんで、申さずとも娘ッ子じゃありません、こりゃ御新姐……じゃあねえね――若奥様。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
少年が正しく立停まって、畳んだ用紙を真すぐに視て、(狼温泉――双葉館方……村上縫子……)(そしてどちらから。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
先生は更めて、両手を卓子につき直して、「――受信人、……狼温泉二葉屋方、村上縫子、発信人は尊名、貴姓であります。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
」 と面を上げ、乾びた咳して、「すなわち、受信人、狼温泉、二葉屋方、村上縫子。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
ツツとあとへ引いて、若い紳士が、卓子に、さきの席を取って、高島田の天人を、(縫子さん。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
縫子が私の妻として、婚礼の日の途中、汽車の中で。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫