二十重
はたえ
名詞
標準
many-fold
文例 · 用例
十重に二十重に引ツ絡んで喧嘩の火の手を焚き付け樣と云ふ、江戸ツ子のいらぬ意氣地。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
たとえば怪しき糸の十重二十重にわが身をまとう心地しつ。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
邇く水陸を画れる一帯の連山中に崛起せる、御神楽嶽飯豊山の腰を十重二十重に※れる灰汁のごとき靄は、揺曳して巓に騰り、見る見る天上に蔓りて、怪物などの今や時を得んずるにはあらざるかと、いと凄じき気色なりき。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
十重二十重にも築き上げられた大鉄壁を目がけて鏃のない矢をぶつつけるやうな、その矢が貫けないからと云つて気ばかりぢりぢりさせて居たことが、全く無意味に終つてしまつた。
— 平出修 『計画』 青空文庫
十重二十重にも築き上げられた大鐵壁を目がけて鏃のない矢をぶつつけるやうな、その矢が貫けないからと云つて氣ばかりぢりぢりさせて居たことが、全く無意味に終つてしまつた。
— 平出修 『計畫』 青空文庫
今得三は国の仇、城を二十重に囲まれたれば、責殺されんそれまでも、家は出でずに守るという。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
十重二十重に囲まれては、老功な武者でも籠城がしにくいぞ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
その一ツ一ツから、濃厚なる湯の煙、綿を束ねて湧き出でて、末広がりに天井へ、白布を開いて騰る、湧いてはのぼり、湧いてはのぼって、十重に二十重にかさなりつつ、生温い雫となって、人の膚をこれぞ蒸風呂。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
作例 · 標準
この古い着物は、美しい二十重の色彩が特徴だ。
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冬の寒さから身を守るため、二十重にも衣を重ねた。
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彼女は二十重にもなる布を使って、豪華な衣装を作り上げた。
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