知らせ合う
しらせあう
動詞
標準
文例 · 用例
魚同志が沖で知らせ合うんだろう……ぐらいの説明で片附けている……いわば海洋の神秘作用と云ってもいい怪現象なんだが、コイツを科学的に研究してみると何でもない。
— 夢野久作 『爆弾太平記』 青空文庫
一手から一人ずつ、物見兼連絡掛として、某と、各々との間におって、事があれば知らせ合うこと――誰も同じことで、某も覚えがあるが、苦しい時には、刀の中身まで替えたもの。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
これがこんな場合それといわずに、自分の本体を、知らせ合う法で、咳ばらいには、めいめいの特長があるから、ほんのかすかな、小さな、低いひびきでも、お互に、ははあ――近づいて来たのは、誰だな?
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
以上五つの部屋によって、本邸の一郭は形作られていたが、それら部屋部屋の間には、共通の警鐘が設けられてあって、異変のあった場合には、知らせ合うことになっていた。
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫
姉と弟とが別々の国に暮していて、お互にどんなに本気で生活しているかということを知らせ合うのはあたりまえだし、いいことだと思います。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
彼らは何事もみな打ち明け合ったが、それも互いの名を知らせ合う程度以上のものではなかった。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫
田舎の町で人々が、如何に目立たぬように、外国人が来たことを、お互に知らせ合うかを見ることは興味がある。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫