真神
まかみ異読 まがみ
名詞
標準
wolf
文例 · 用例
雪かとも身は白し、大口の真神、狼。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
この人は殷の伝説同様夢の告げで欽明天皇に抜擢せられ、その財政を司って大いに饒富を致した賢人だが、それほどの智者でも真実狼を大神と心得る事、今日秩父の狼を大口真神と崇むる太郎作輩に同じかった。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
渠は、其題の示す如く、此大叙事詩に、天地初発の暁から日一日と成された、絶大なる独一真神の事業を謳つて、アダムとイヴの追放に人類最初の悲哀の由来を叙し、其|掟られたる永遠の運命を説いて、最後の巻には、神と人との間に、朽つる事なき梯子をかけた、耶蘇基督の出現に、人生最高の理想を歌はむとして居る。
— 石川啄木 『病院の窓』 青空文庫
万葉の人麻呂の歌を見ても、天武天皇が、飛鳥の真神个原の御陵に移され、それから岩戸を開いて、天に昇られたとあるが、此は、信仰が変つてゐる。
— 折口信夫 『古代人の思考の基礎』 青空文庫
○大口の真神の原に降る雪はいたくな降りそ家もあらなくに 〔巻八・一六三六〕 舎人娘子 舎人娘子の雪の歌である。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
真神の原は高市郡飛鳥にあった原で、「大口の」は、狼(真神)の口が大きいので、真神の枕詞とした。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
実にかの欧州諸国はみずからキリスト教国と誇称すれども、いまだ上古の先知者が予言したるがごとく、牛羊とともに草を噛み、尾を垂れ首をたらし、真神の命に柔順なるの猛獅にあらざるなり。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
『日本書紀』の「崇峻紀」には、壊飛鳥衣縫造祖|樹葉之家始作法興寺、此地名飛鳥真神原、亦名飛鳥苫田。
— 木暮理太郎 『二、三の山名について』 青空文庫
作例 · 標準
夜の森から、遠吠えのように真神の鳴き声が聞こえてきた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
その昔話では、恐ろしい真神が村人を襲う。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
真神の毛皮は、かつて貴重な装飾品として取引されていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
ウィキペディア
真神(まかみ、まがみ、しんじん)は、狼(ニホンオオカミ)の古名や異名、「まことの神」「正しい神」を指す言葉。「大口真神(おおくちのまがみ、おおぐちまかみ)」「御神犬」とも呼ばれる。
出典: 真神 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0