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法爾

ほうに
名詞
1
標準
文例 · 用例
ゆえに社会的自個の行動は、毫も戒飭するところなく検束する趣なく、極めて随意に、心の動くままに振舞いたり、親鸞のいわゆる自然法爾なるものと、すこぶる相似たるの跡ありといえども、しかも子規子の態度は、釈迦如来の知らざるところ、親鸞上人の知らざるところなり、嗚呼あに偉ならずや、予はなお終に臨で一言せん。
正岡先生論 絶対的人格 青空文庫
仏教では「自然法爾」(自然そのままで持っている価値)といって天地間のあらゆる生物草木に至るまで、どれ一つとして仏性(尊い生命の種子)を備えておらぬものはない。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
「そこに身をまかせているが意識しない、之を道という」と荘子の指した道や、自然や無を道とした老子の道や、虚無寂滅を道とし、あるがまま(法爾)を道とした仏家の道や、それ等と同じものとして孔子の道を理解しては宜しくない。
幸田露伴 一貫章義(現代訳) 青空文庫
累々とした被服廠の死屍、まるであの惨憺たる写真のとおりだが、これはまさしく現実に活動し、匍匐し、生殖し、吼哮する海獣の、修羅場の、歓楽境の、本能次第の、無智の、また自然法爾の大群集である。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
想像だも及ばぬ生きた「被服廠の死屍」さながらの、累々たる黒褐の、頭の、図体の、鰭脚の、本能次第の、無智の、性慾そのものの、阿修羅の、また自然法爾の大群集、その大群集を見よ。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
ぐうたら手記□自然法爾――私が落ちつくところはやつぱりここだつた。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
――あるやうにあらせる――なるやうにならせる――あるがまま――自然法爾
種田山頭火 一草庵日記 青空文庫
) 七月一日、セントポール駅に宿して、行尽湖西幾駅亭、法爾城畔客車停、朝来暑気如三伏、雷声忽過天地青。
井上円了 西航日録 青空文庫