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後の月

あとのつき
名詞
1
標準
last month
文例 · 用例
後の月日は以前よりも却って穏かに過たのです。
国木田独歩 運命論者 青空文庫
近づいて見ると「この草取るべからず」という制札を立ててあって、後の月見の材料にと貯えて置くものと察せられた。
岡本綺堂 秋の修善寺 青空文庫
一年夏の半、驟雨後の月影|冴かに照して、北向の庭なる竹藪に名残の雫、白玉のそよ吹く風に溢るゝ風情、またあるまじき観なりければ、旗野は村に酌を取らして、夜更るを覚えざりき。
泉鏡花 妖怪年代記 青空文庫
当家の妾たまと申す者、家来と不義のこと露顕いたし候|間、後の月見の夜、両人ともに成敗を加え候ところ、女の亡魂さまざまの祟りをなすに付、その黒髪をここにまつりおき候事。
岡本綺堂 月の夜がたり 青空文庫
書きものに「後の月見の夜」とあるから、おそらく九月十三夜の月見の宴でも開いている時、おたまという妾が家来のなにがしと密会しているのを主人に発見されて、その場で成敗されたのであろう。
岡本綺堂 月の夜がたり 青空文庫
後の月は雨に隠れそうな雲の色であった。
岡本綺堂 綺堂むかし語り 青空文庫
後の月は明るかった。
田山花袋 田舎教師 青空文庫
兄も今夜は後の月見という風流であろう。
岡本綺堂 鳥辺山心中 青空文庫
作例 · 標準
「十五夜を拝んだら、後の月も見ないと『片見月』になって縁起が悪いわよ」と祖母に諭された。
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後の月は「栗名月」とも呼ばれ、実りの秋への感謝を込めて栗や枝豆を供えるのが古くからの習わしだ。
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仲秋の名月から約一か月、さらに空気が澄み渡るこの時期の後の月は、一段と冴え冴えとして見える。
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「おや、今夜は後の月が実に見事だ。少し縁側に出て月を眺めようじゃないか。」
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