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麪麭

麪麭
名詞
1
標準
文例 · 用例
まして軍隊の精神は麪麭を燔くやうに急造し得るものでは無い。
幸田露伴 努力論 青空文庫
胃弱を患ふる人がタカヂアスターゼを服し、苦味丁幾を服し、ペプシンを服し、粥を※て吸ひ、フランス麪麭を購ひて喫ひ、壓し麥を喫ふのを見ることは多いが、咀嚼時間を長くして、丁寧に咀嚼することを敢てするのを見ることの少いなどは其の一例である。
幸田露伴 努力論 青空文庫
夫これを見て怖れ入り、明日道人に何卒妻を除く法を授けたまえと乞うと、道人教えて、妻をして麪麭を焼かしめ竈に入れんとて俯くところを火中に突き落し、石もて竈口を閉じ何ほど哀願しても出でしむるなかれ、出ださば汝は必ず殺されんと言った。
蛇に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
方士その思い止まるが宜しかろうと諫めたれど聞き入れぬから、そんならマルク尊者の縁日の夜が近付き居る、当夜蛇王が七年目ごとの例で、某処で蛇どもの集会を開くはず、その節蛇王の前に供うる天の山羊乳を盛った皿に麪麭一片を浸し、逃げ出す先に自分は口に入れ得たら、夜中の秘密を知り得ると教えた。
蛇に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
若者血|凝り毛|竪つまで怖ろしかったが、思い切って蛇群中に割り込むと、蛇ども怒り嘯き、口を開いて咬まんとすれど、身々密に相纏うて動作自在ならず、かれこれ暇取る内に、若者蛇王の前の乳皿に麪麭を浸し、速やかに口に含んで馳け出した。
蛇に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
タヴェルニエーの『印度紀行』に、ウンチミッタ辺で毎朝蝋のごとき粗製の黒砂糖と麦粉と牛酪を練り合せて泥丸となし、馬に嚥ましめ、その後口を洗い歯を潔めやると見え、サウシの『随得手録』二には、麪麭で馬を飼った数例を挙ぐ。
馬に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
ロンドンで浜口担氏と料理屋に食した時、給仕人持ち来た献立書を見て、分らぬなりに予が甘麪麭とある物を注文し、いよいよ持ち来た皿を見ると、麪麭らしく見えず、蒲鉾様に円く豆腐ごとく白浄な柔らかなもの故、これは麪麭でないと叱ると、いかにも麪麭でないが貴命通り甘麪麭だと言い張り、二、三度言い争う。
馬に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
しかるに字書どもには甘麪麭は牝牛の膵等の諸腺と出づれど、陰部と見えず。
馬に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫