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魔風

まかぜ異読 まふう
名詞
1
標準
storm caused by the devil
文例 · 用例
そうした、今から見れば古典的な姿が当時の大学生には世にもモダーンなシックなものに見えたのであろう、小杉天外の『魔風恋風』が若い人々の世界を風靡していた時代のことである。
寺田寅彦 海水浴 青空文庫
黒鴨の俥夫が、後から、横から、飛廻って、喚くを構わず、「チンツン、さすがの勇者もたじたじたじ、チチレ、トツツル、ツンツ、ツンツ、こずえ木の葉のさらさらさら、チャン、チャン、チャンチャンラン、チャンラン、魔風とともに光邦が、襟がみつかんで……おほほ、ははは、ちゃっちゃっ、ちゃっ。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
江戸に芭蕉起りて幽玄なる禅道の妙機を闡きて、主として平民を済度しつゝありし間に、難波には近松巣林子出でゝ艶麗なる情筆を揮ひて、一世の趣味を風靡したり、次いで西鶴、其磧の一流立ちて、艶道の魔風|隈なく四方に吹き廻れり。
北村透谷 徳川氏時代の平民的理想 青空文庫
鳥は次第に舞い下がってきて、静かな夜の空に一種の魔風を起すような大きい羽音は、だれの耳にも、もうはっきりと聞えるようになった。
岡本綺堂 青空文庫
船頭たちは無論それを知っているので、この奇怪な男の警告を一概に笑って聞き流すわけにも行かなかったが、そうした恐ろしい魔風を運び出して来るらしい雲の影はどこにも見えないので、かれらはやはり油断していると、男はつづけて叫んだ。
海坊主 半七捕物帳 青空文庫
十八九ばかりの書生風の男で、浴帷子に小倉袴を穿いて、麦藁帽子を被って来たのを、女中達が覗いて見て、高麗蔵のした「魔風恋風」の東吾に似た書生さんだと云って騒いだ。
森鴎外 心中 青空文庫
この乱流の間に横はりて高さ二丈に余り、その頂は平に濶りて、寛に百人を立たしむべき大磐石、風雨に歳経る膚は死灰の色を成して、鱗も添はず、毛も生ひざれど、状可恐しげに蹲りて、老木の蔭を負ひ、急湍の浪に漬りて、夜な夜な天狗巌の魔風に誘はれて吼えもしぬべき怪しの物なり。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
魔風恋風』『青春』などがその頃の代表作である。
田山録弥 明治文学の概観 青空文庫
作例 · 標準
悪しき王国の民は、悪魔の魔風が吹き荒れるのを恐れていた。
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その伝説の地には、古の魔風が今もなお吹き続けているという。
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彼の邪悪な計画は、あたかも魔風のように、平和な村を襲った。
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