訳家
やくか
名詞
標準
文例 · 用例
例へば、「元気でないものはどこか間違つてゐる」といふが如き常識を以て、昨今のインテリ達を見た場合、創作家よりも翻訳家の方が、「間違つてゐない」といふことにもならう。
— 中原中也 『作家と孤独』 青空文庫
一人はやはり三高の出身の仏蘭西文学者で、スタンダールやアランの翻訳家として知られている桑山竹夫。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
世界文学社の島野二三夫、評論兼翻訳家の桑山竹夫、同じく吉井正太郎、同じく中山定二、小説家の小田策之助という、凡そ粋ならざる書生っぽばかしの一座であった。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
そのことを批判し、我々を覚醒させてくれたのは、評論家、翻訳家の山形浩生さんだった。
— 著作権保護期間延長が青空文庫にもたらすもの 『「天に積む宝」のふやし方、へらし方』 青空文庫
ジュコーフスキーはロシアの詩人であるが、寧ろ翻訳家として名を成している。
— 二葉亭四迷 『余が翻訳の標準』 青空文庫
笹村が移って来る以前にいたある翻訳家も、その当時警官や裁判官に入って来られて、床下の土も掘り返されなどした。
— 徳田秋声 『黴』 青空文庫
翻訳界の危機 原物歪曲の懺悔多し ▼翻訳家の良心を、近頃いちばん感じさせた文章は、中公作年十二月号の土井虎賀寿氏の『翻訳論覚書』だらう。
— 大波小波 『小熊秀雄全集-20』 青空文庫
▼原書を読めなくて、翻訳にだけ頼つてゐる読書人達が、もしこの文章を読んだとしたら、翻訳家の態度のアイマイさに、暗澹となる筋合のものだ。
— 大波小波 『小熊秀雄全集-20』 青空文庫