我にもなく
われにもなく
副詞
標準
in spite of oneself
文例 · 用例
「俺はいやだよ、よせよ」と自分にからみついてくるガンベの鉄のような力強い腕を払い退けながら、柿江の足は我にもなくガンベの歩く方に跟いていった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
園は歩きながら、我にもなくややともすると、熱い涙が眼に迫るのを感じた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
』『いや、僕は、そ、それでも――』 Y君は我にもなく面喰ってしまったのである。
— 渡辺温 『アンドロギュノスの裔』 青空文庫
媚るやうな、嬲るやうな、そして何かに憧れてゐるやうな其の眼……私は少女の其の眼容に壓付けられて、我にもなく下を向いて了つた。
— 三島霜川 『虚弱』 青空文庫
そう云われてみると、これらを皮切りに今日は何だか詠めそうな気もして、我にもなく私まで珍しい昂奮を覚ゆるのであった。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
しかし、その力も失せて、イレーネは絶望の果て、そのあたりの池へザブザブと我にもなく歩みこんで自殺しようとする。
— 宮本百合子 『雨の昼』 青空文庫
彼ははっきりその必要を知っているのだが、対手が余り平然としていると、憤怒が湧き、我にもなく四肢をいきませてしまうのだ。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
そして我にもなくけたたましい声をあげて絶叫すると同時に、彼は壺をはたきおとした……。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
作例 · 標準
驚きのあまり、我にもなく声を上げてしまった。
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我にもなく、彼の提案に同意してしまった。
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彼の情熱的な演説に、我にもなく拍手を送っていた。
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