雄才
ゆうさい
名詞
標準
文例 · 用例
この皇円阿闍梨は、粟田関白四代後の三河権守重兼が嫡男であって、少納言資隆|朝臣の長兄にあたり、椙生の皇覚|法橋の弟であって、当時の叡山の雄才と云われた人である。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫
周興をば実隆は「間出の雄才なり」と称讃している。
— 原勝郎 『東山時代における一縉紳の生活』 青空文庫
しかしてかの封建の人民はいかに雄才|豪邁の人物といえどもほとんど青雲の道は遮断せられたり。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
攻城、野戦の陣頭には、英才雄才、あらゆる人材が参与しているが――それと併行してより以上にも重要な軍費財務の方面には、ほとんど進んで当ろうという偉才がない。
— 第五分冊 『新書太閤記』 青空文庫
……そうかなあ」「おれだって、若いし、大いに雄才を伸ばしてみたい気もするが」「そこだ、呂布君。
— 桃園の巻 『三国志』 青空文庫
平時の名臣で、乱世の棟梁でもある雄才とは、彼の如きをいうのかも知れない。
— 孔明の巻 『三国志』 青空文庫
「ご辺のような雄才が、わが荊州にいる以上、大安心はしているが、漢中の張魯と、呉の孫権はいつも頭痛のたねだ。
— 孔明の巻 『三国志』 青空文庫
「あっ」 身をかくす隙もあらばこそ、矢風の中にいなないた彼の白馬はたちまち紅に染まり、雨よりしげき乱箭の下に、あわれむべし鳳雛先生――※統は、稀世の雄才をむなしく抱いて、白馬とともに斃れ死んだ。
— 図南の巻 『三国志』 青空文庫