黄鐘
こうしょう
名詞
標準
1st note of the traditional Chinese chromatic scale (approx. D)
文例 · 用例
平調―壱越(または神仙)―盤渉―黄鐘―双調(または勝絶)―平調この音階にあって宮音たる平調と、徴音たる盤渉とは、主要なる契機として常に整然たる関係を保持している。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
なおこの関係は、勝絶より黄鐘を経て盤渉に至るときの黄鐘にも、平調より双調を経て黄鐘に至るときの双調にも現われる。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
黄鐘調の掻き合わせに美しい音を出しておいでになる時、夫人は好きな音楽であったから、恨めしいふうばかりはしておられず、小さい几帳の横から脇息によりかかって少し姿を現わしているのが非常に可憐に見えた。
— 宿り木 『源氏物語』 青空文庫
音には御承知の通り、宮商角徴羽などの幾通りもございます、また双調、盤渉調、黄鐘調といったような調子もいろいろございます、それをわたくしは聞きわけるのが好きでございます。
— 小名路の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
淡窓を呂の黄鐘とすれば、山陽のは律でしょう。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
そのため安政三(一八五六)年に、ハリスがアメリカの総領事として、伊豆の下田(静岡県)へやってきて、幕府とこうしょうしました。
— ペンは剣よりも強し 『福沢諭吉』 青空文庫
孰方にしたかてこないなったらもう一刻も猶予出来へん、グズグズしてたら光子さん一歩も外い出られんようになるよって早う兼ねての約束通り覚悟きめよいいましたもんの、そいでもどうしょうこうしょういうて毎日相談してましたら、そのうちにとうど浜寺のこと出始めましてん。
— 谷崎潤一郎 『卍(まんじ)』 青空文庫
作例 · 標準
雅楽の演奏において、黄鐘の音色は重厚で落ち着いた響きを持ち、全体の調和を保つ役割を果たす。
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伝統的な十二律の一つである黄鐘は、西洋音楽の「レ」に近い高さだとされている。
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古い音律の解説書によれば、黄鐘の笛の長さがすべての基準になると記されている。
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標準
eleventh lunar month
作例 · 標準
黄鐘の月を迎え、都では厳しい寒さに備えて火の用心を呼びかける声が響くようになった。
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旧暦十一月の別名である黄鐘の頃には、山々は雪化粧を始め、冬の本格的な訪れを告げる。
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黄鐘の候、皆様におかれましては風邪など召されぬようご自愛ください。
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