親戚筋
しんせきすじ
名詞
標準
文例 · 用例
東京帝国大学の経済科を卒業してから、フランスへ行き、五、六年あそんで、日本へ帰るとすぐに遠い親戚筋の家(この家は、のち間もなく没落した)その家のひとり娘、静子さんと結婚した。
— 太宰治 『水仙』 青空文庫
この一家族は美津子の親戚筋に当るが、美津子がどう言いくるめたのか、山田と彼女との関係には一切干渉しないことになっている。
— 豊島与志雄 『春盲』 青空文庫
――千代は嘉代さんの姪であり、おれは赤木の親戚筋だから、おれと千代とは以前から識らない間柄ではないのだ。
— 豊島与志雄 『花ふぶき』 青空文庫
彼らがいかに頻繁に他所で海中生活を送っている親戚筋を訪ね、いかに習慣的に大河の深い底まで潜っていたかを多くの彫刻が描いていた。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『狂気の山脈にて』 青空文庫
生まれてすぐに電話をかけてくれたとき、美穂ちゃんはそう言ってましたわ」「五島という名は、五島列島と関係してますか」「ずっとたどっていくと、親戚筋に当たる人に五島のかたがいたのですって。
— 片岡義男 『物のかたちのバラッド』 青空文庫
そんな調子であったので、和菓子屋が、親戚筋の力を借りて営業を再開すると聞いたとき、健一は一切迷わなかった。
— 澤西祐典 『くじらようかん』 青空文庫
彼は彼女に親戚筋でこれから関係を強められそうなところはどこかと尋ねた。
— Le Pere Goriot 『ゴリオ爺さん』 青空文庫
系統樹を揺さぶってみた後、老婦人が下した評価によると、金持ちの親戚筋で利己主義者達の中にあって、最も甥っ子のために力を貸してくれそうなのはボーセアン子爵夫人で、彼を寄せつけないといったことが一番少なそうだということだった。
— Le Pere Goriot 『ゴリオ爺さん』 青空文庫