訟
訟
名詞
標準
文例 · 用例
親類に民事上の訴訟問題でも起りかかった場合に、われわれはある具体的の法律上の知識の概要を得ておきたくなる。
— 寺田寅彦 『夏』 青空文庫
それは所長が知人から頼まれて肝油の分析をしてやった、その分析表が訴訟事件の証拠物件となり、分析業者や化学者の団体から抗議が出てだいぶ面倒な問題になったのである。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
一九〇一年には Chief Gas Examiner(ガス受給に関する監督局の長官)に任命され、ガス法規修正案の調査会の議長となり、また訴訟問題の判定に参与したりした。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
(明治四十一年二月四日『東京朝日新聞』) 六十四 煤煙問題 ロンドン地下電鉄会社の発電所で焚く石炭の煙がウェストミンスターの町へ掛かって損害を与えるというので、同市会から会社を相手取って訴訟を起した。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
が審理の結果、同会社の煙突から出る煤煙は十分な設備によって清められたものであって、そんなに害毒を生ずるような悪い煙でないという事になり、この訴訟は却下になったそうである。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
失礼な、他人の壁訴訟を聞いて、根も無い事を疑うような酒井だと思っているか。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
癖より病で――あるもの知りの方に承りましたのでは、訴訟狂とか申すんだそうで、葱が枯れたと言っては村役場だ、小児が睨んだと言えば交番だ。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
ぜひとも姦通の訴訟を起こせ。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫