新傾向
しんけいこう
名詞
標準
文例 · 用例
こうした新傾向の帰するところは、詩を音楽から遠くさせて、**美術の方に導いて行く。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
(近来の新傾向の俳句の中には、俳味を否定するものがあるけれども、この場合にはそれに代るべき、別の詩的精神が入れ換えにならねばならぬ。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
旧派の宗匠や、新傾向の俳人が浜町の寮に招き寄せられた。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
それからひと月ばかり花前の新傾向はさしたる発展もなく秋もようやく涼しくなった。
— 伊藤左千夫 『箸』 青空文庫
或る人は神泉氏を指して、新傾向の指導的立場にある人であると評したが、一応当つてはゐるが正確には指導的な「人」ではない指導的な「絵」を描いてゐる人である。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
何とかいう詩人(イエーツと記憶する)は真正面から「能」を研究して批判しているし、ゴールドン・クレイグという劇通は裡面から英国の劇壇の新傾向を解剖して「劇の窮極の形の一つに仮面舞踊劇が存在する」というところから、日本の「能」の芸術的存在価値を裏書きしていると聞いた。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
同性愛の新傾向 女学生間に同性愛が流行したのは震災前が最も甚だしかった。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
政府未だ如何にして是等の新傾向に当るべきかを知らざりしなり。
— 北村透谷 『明治文学管見』 青空文庫