萎
い
名詞
標準
文例 · 用例
) 力なきものは自ら萎む。
— 中原中也 『生と歌』 青空文庫
(とまれ一切物中に於ける、各自我のスペクトルの乱雑が、近時世界の芸術に萎凋を来してゐる。
— 中原中也 『詩に関する話』 青空文庫
私は近時芸術の萎凋する理由を、時代が呼気的状勢にあるからだといふやうに考へる。
— 中原中也 『詩に関する話』 青空文庫
悲しみが萎ませたよるべなき女よ!
— 中原中也 『ヂェラルド・ド・ネルヴァル』 青空文庫
真昼の光はあつても少しくであり、それもやがて暮れるとしてのことのやうであり、此処では、紅の花も、やがて萎れて黝ずんだ色になるとしてのことである。
— 中原中也 『宮沢賢治全集』 青空文庫
それはやがて花のやうに萎む。
— 中原中也 『青年青木三造』 青空文庫
――夕明下に投げいだされた、萎れ大根の陰惨さ、あれはまだしも結構だつた――今や黒い冬の夜をこめどしやぶりの雨が降つてゐる。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
朝日を反映さする金茶色の唐松と、輝やく紅葉――そのくせ、もう枯れ枯れに萎び返って、葉の尖はインキを注したように、黒くなって、縮れている――で、夏ならば緑一色のちょんぼりした林が、今朝は二、三倍も広くなったような気がする。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫