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鉄箭

てっせん
名詞
1
標準
文例 · 用例
とつぜんそこで、クルッと巨大なからだをまわしたと思うと、あッとあきれる人声をあとに、鷲は天目山の方角へむかって、一|直線――弩をはなれた鉄箭のように飛んでしまった。
吉川英治 神州天馬侠 青空文庫
これは彼の奥の手で、相手が図に乗って追いかけてくると、その間に剣をおさめ、鉄の半弓を持ちかえて、振向きざまひょうっと鉄箭を射てくる策であった。
臣道の巻 三国志 青空文庫
飛雪を浴びて、駆けちがう万騎の蹄、弩弓のうなり、鉄箭のさけび、戛々と鳴る戟、鏘々火を降らしあう剣また剣、槍はくだけ、旗は裂け、人畜一つ喚きの中に、屍は山をなし、血は雪を割って河となした。
孔明の巻 三国志 青空文庫
頃を計ると―― たちまち、左岸から韓当の一船隊、右岸から蒋欽の一船群、ふた手に、白い水脈をひきながら、敵の主力を捕捉し、ほとんど、前後左右から、鉄箭石弾の烈風を見舞った。
赤壁の巻 三国志 青空文庫
連弩というのは、まったく彼が発明した新鋭器で、鉄箭八寸ほどの短い矢が、一|弩を放つと、十|矢ずつ飛ぶのである。
五丈原の巻 三国志 青空文庫