幻辞.com

鶴声

かくせい
名詞
1
標準
文例 · 用例
またこのガクモンは不日重ねて聞き込みでもあつたら又再報します、矢来先生には貴辺よりくれぐれもよろしく御鶴声の程。
木村荘八 吉原ハネ橋考 青空文庫
籾ひたす池さらへけり藪の中    鶴声 苗代に種を蒔くに先って、籾種を水に浸して置く。
柴田宵曲 古句を観る 青空文庫
五日旅なれや菖蒲も葺ず笠の軒    鶴声 端午の句である。
柴田宵曲 古句を観る 青空文庫
鶴声の菖蒲葺の句もやはりこの種類に属する。
柴田宵曲 古句を観る 青空文庫
飛ひかりよわげに蚊屋の蛍かな    鶴声 蛍を蚊帳に放つという趣向は、早く西鶴が『一代男』の中で「夢見よかと入りて汗を悲む所へ、秋まで残る蛍を数包みて禿に遣し、蚊屋の内に飛ばして、水草の花桶入れて心の涼しき様なして、都の人の野とや見るらむといひ様に、寝懸姿の美しく」云々と書いている。
柴田宵曲 古句を観る 青空文庫
すてゝある石臼薄し桐の華    鶴声 農家の庭などの有様かと思う。
柴田宵曲 古句を観る 青空文庫
この鶴声の句は、それを引合に出すにも及ぶまいかと思うが、時代が同じだから、いささか念を入れて置くことにする。
柴田宵曲 古句を観る 青空文庫
虫干や葛籠払へば包熨斗    鶴声 これとちょっと調子の似た句に「虫干や幕を振へば桜花 卜枝」というのがある。
柴田宵曲 古句を観る 青空文庫