新物
しんぶつ
名詞
標準
文例 · 用例
仏教に含んでいる道理の新しい方面では(例えば十八|空〔空の意義の十八とおりの分析 智度論〕など)、今日の新物理学が却って後から証明して来るようなものもあります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
なぜかというと、上記の種類の現象の根本に横たわる形式的要素が、新物理学の基礎に存するそれらとどこか共通なものを備えているからである。
— 寺田寅彦 『物理学圏外の物理的現象』 青空文庫
秋の野菜の中でも新物の里芋なぞが出る頃で、おげんはあの里芋をうまく煮て、小山の家の人達を悦ばしたことを思出した。
— 島崎藤村 『ある女の生涯』 青空文庫
例えば、 坪内逍遥氏の「桐一葉」、或は「沓手鳥孤城落月」とか、 その他、 真山青果氏の維新物の諸作品「京都御構入墨者」「長英と玄朴」「颶風時代」。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
前記真山青果の維新物等には、そのよき意図が現れている。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
斯ういふ琴の新物が出来ましたと歌や譜を持込む。
— 内田魯庵 『犬物語』 青空文庫
上無始に溯りて其以前に物あることなく、此宇内の最も貴重すべき古物をして常に鮮美清麗の新物たらしめ、下無終に延きて其以後の物有ること無からしむること是れ豈我儕日本人民の至頂に非ずや。
— 幸徳秋水 『文士としての兆民先生』 青空文庫
が狂言は、新物と実録物で、其に切の浄瑠璃までだあくの操り人形の物真似だつたので、役柄もよく訣らない。
— 折口信夫 『市村羽左衛門論』 青空文庫