鳩色
はといろ
名詞
標準
文例 · 用例
あの時あなたは鳩色絹の服に駝鳥の羽根の飾りをつけて、来ていらしったじゃありませんか」「いいえ、私はそんな服はもってはおりません」「ああ、それでは間違いでした」 ホームズはちょっと失礼を詑びて、警部を追って外へ出た。
— SILVER BLAZE 『白銀の失踪』 青空文庫
あのとき山鳩色の絹の召し物に駝鳥の羽根飾りをつけてお越しでしたよ。
— SILVER BLAZE 『シルヴァブレイズ』 青空文庫
京子が、どこかへ外出するのだと思っていると、すぐ後から、鳩色羽織を着たおとなしい姿の倭文子が、うつむきがちに、玄関を降りて来た。
— 菊池寛 『第二の接吻』 青空文庫
先帝始め二位殿の最後の様子は、いくら忘れようと努力しても忘れられるものではなく、山鳩色の御衣を召し、びんずりに結った可愛らしい帝の面影は、まぶたの底にこびりついて離れず、いつ憶い出しても涙のつきることがなかった。
— 灌頂の巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫