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追い抜き

おいぬき
名詞
1
標準
overtaking
文例 · 用例
」と言った途端に、トラックが、凄じい勢いで僕を追い抜き、思わず僕は、わぁっ!
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
忽ちのうちにクラン・マッキンタイア号を遙かに追い抜き、軈がて水平線上一抹の黒煙となり、点となりて消えて終う。
牧逸馬 沈黙の水平線 青空文庫
何気なく、するりと抜けて、歩んで行く、闇太郎の、肩越しに追い抜きながら、「隆達くずしでもあるまいぜ、あの小屋の中に、鍋焼きを啜っていた人数は、七、八人。
三上於菟吉 雪之丞変化 青空文庫
誰かが立ち止まると、別の者がその脇をゆっくり這って追い抜き、追い抜かれた者はまた歩を進めるのだった。
A. ビアス A.Bierce チカモーガ 青空文庫
しかし、かくのごとく、個人主義機構が集団主義機構に転換しつつある場合、単に理論はそれに眩惑的昏迷を感ずることを避けて、それに追いつき、それを追い抜き、それの前に Vorlaufen することによって、その Vorstruktur 前衛構成を見透すべき任務をもっている。
中井正一 近代美の研究 青空文庫
それが集団的構成の一要素としての感覚であるがごとくに、加わりつつある速度の圧力の触角のごとき、何ものかを追い抜き、乗り越え、みずからの速度に向って、より加重を加えて自分みずからを抜きゆく鋭いスパートの感覚がそれにも似るであろう。
中井正一 近代美の研究 青空文庫
むしろ、ほんとうに、眼を見開き「何ものかが宇宙にあるにちがいない、何ものかが人生にあるにちがいない」と、問い求めていく、容易ならざる命の一瞬一瞬を手離さない時、私たちはいつの日にか、この自分自身に、この動きゆく自分に追いつきそして追い抜き、自分自身にめぐりあう時がある。
中井正一 美学入門 青空文庫
ミケランゼロが法皇の食卓に嘗めし苦さ、ドラクロアが宮廷批評家より浴せし不当なる讒謗、常に時に追い迫り、それを追い抜き、ついに時そのものを生みいでし画布は激しき不安と闘争の下にそのすがたを露わにした。
中井正一 絵画の不安 青空文庫
作例 · 標準
例句
2
標準
pursuit (event)
作例 · 標準
例句