上がり場
あがりば
名詞
標準
landing
文例 · 用例
」と声を掛けておいて、待ち構えた湯どのへ、一散――例の洗面所の向うの扉を開けると、上がり場らしいが、ハテ真暗である。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
爪さぐりに、例の上がり場へ……で、念のために戸口に寄ると、息が絶えそうに寂寞しながら、ばちゃんと音がした。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
」「思いますに、上がり場の板を、踏めば落ちるような造作にしておき、主上|臨幸のせつ、陥れたてまつらんとの、恐ろしい企みではないかと私には見られまする」 忠顕は仰天した。
— 建武らくがき帖 『私本太平記』 青空文庫
勿論、アスファルトや砂利が敷いてあるでもないから、雨あがりばかりでなく、冬は雪どけや霜どけで路が悪い。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
バスを降りてから一里の道を雨に濡れて三浦さんの家に辿り着いたのは、黄昏時の七時頃、がらっと障子戸を開けると土間、あがりばたの部屋には囲炉裡があって、自在|鈎にかけたお鍋の蓋をとって煮物のお塩梅をしていた、やせたお婆さんが、おやっといった目付きで訪問客を見た。
— 吉本明光 『三浦環のプロフィール』 青空文庫
(あがりばなに腰をかける)お豊 そいつは、しかし喜助さん、そりやムチャだわ喜助 いよう、やっぱし来てたな、お豊、外から入って来てまっ暗だもんで見えんかった。
— 三好十郎 『樹氷』 青空文庫
6にも出た北村が、あがりばなに掛けて、持って来た二三の品物をポケットから出してユカの上に置きならべている。
— 三好十郎 『その人を知らず』 青空文庫
今日はともいわないで、あがりばなに立ち、突伏している友吉と北村と奥に寝ているリクをチラチラと見てから、北村に黙礼する)北村 ……や、今日は。
— 三好十郎 『その人を知らず』 青空文庫
作例 · 標準
上がり場の例文1
上がり場の例文2
上がり場の例文3
上がり場の例文4