言路
げんろ
名詞
標準
文例 · 用例
前には言路洞開を令せらると雖も、空名のみにして其|実なし。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
ただしその窮とは困窮、貧窮等の窮にあらず、人の言路を塞ぎ、人の業作を妨ぐる等のごとく、人類天然の働きを窮せしむることなり。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
人間最大の禍は怨望にありて、怨望の源は窮より生ずるものなれば、人の言路は開かざるべからず、人の業作は妨ぐべからず。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
人民の言路を塞ぎ、その業作を妨ぐるは、もっぱら政府上に関して、にわかにこれを聞けば、ただ政治に限りたる病のごとくなれども、この病は必ずしも政府のみに流行するものにあらず、人民の間にも行なわれて、毒を流すこともっともはなはだしきものなれば、政治のみを改革するもその源を除くべきにあらず。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
右の次第をもって考うれば、言路を塞ぎ、業作を妨ぐるのことは、ひとり政府のみの病にあらず、全国人民の間に流行するものにて、学者といえども、あるいはこれを免れ難し。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
しかもすべてがこの場合もまた、あるいは身分制度にたいする言路壅蔽にたいする、外夷跳梁にたいする、物価暴騰世路困難にたいする、それぞれのうつぼつたる社会的不満を、ひとしく「尊攘」の合言葉にかけて馳せ参じたものである。
— 服部之総 『新撰組』 青空文庫
二 賢人百官を總べ、政權一途に歸し、一|格の國體定制無ければ、縱令人材を登用し、言路を開き、衆説を容るゝ共、取捨方向無く、事業雜駁にして成功有べからず。
— 西郷隆盛 『遺訓』 青空文庫
この時、幕府、夷書を下して言路を開く。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫