応断
おうだん
名詞
標準
文例 · 用例
留置場へはいってるものを、手術しろはむりだよ」 伊部は一応断ったが、しかし、刑事もそして小沢も、いや、道子までが口をそろえて口説いた。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
」一応断ると、土門はそう言った。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
たとえ辞めるにしても一応断ってからにするのが礼儀だ)と、思いながら、やっと二階への階段をあがって行った。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
自分は俳人でもないからと一応断わってみたが、たってと言われるので万年筆でいいかげんの旧作一句をしたためて帳面を返した。
— 寺田寅彦 『俳諧瑣談』 青空文庫
と一応断って、以降は「ポインティングディバイス」を使う。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
とうてい駄目だからって、一応断りました。
— 夏目漱石 『永日小品』 青空文庫
それから一応断った上で、試みにそれを吹いてみると、その音律がなみなみのものでない、世にも稀なる名管であるので、喜兵衛はいよいよ彼を唯者でないと見た。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
「服部君に会ひます、服部君に一応断つておかなければなりません。
— 牧野信一 『街角』 青空文庫