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山岨

やまそわ
名詞
1
標準
mountain cliff
文例 · 用例
その年は八月中旬、近江、越前の国境に凄じい山嘯の洪水があって、いつも敦賀――其処から汽車が通じていた――へ行く順路の、春日野峠を越えて、大良、大日枝、山岨を断崕の海に沿う新道は、崖くずれのために、全く道の塞った事は、もう金沢を立つ時から分っていた。
泉鏡花 栃の実 青空文庫
――其年活けた最初の錦木は、奥州の忍の里、竜胆は熊野平碓氷の山岨で刈りつゝ下枝を透かした時、昼の半輪の月を裏山の峰にして、ぽかんと留まつたのが、……其の木兎で。
泉鏡花 玉川の草 青空文庫
」 実は、この段、囁き合って、ちょうどそこが三岐の、一方は裏山へ上る山岨の落葉の径。
泉鏡花 唄立山心中一曲 青空文庫
冬の山そば大正十年冬、小田原近郊の散策より冬の山岨玉くしげ函根の山は短か日のことに短かく、み冬さり霜|下り来れば、午過ぎて日の目も知らず。
北原白秋 観相の秋 青空文庫
この岨や馴れし山岨、遠く来し旅にもあらね、さは急ぐ道にもあらず。
北原白秋 観相の秋 青空文庫
落葉行ひとりゆくこの山岨は、落葉のみ溜り湿れり。
北原白秋 観相の秋 青空文庫
冬の山岨 玉くしげ函根の山は短か日のことに短かく、み冬さり霜|下り来れば、午過ぎて日の目も知らず。
――長歌体詩篇二十一―― 観想の時 青空文庫
落葉行 ひとりゆくこの山岨は落葉のみ溜り湿れり。
――長歌体詩篇二十一―― 観想の時 青空文庫
作例 · 標準
彼は歴史書を読みながら、かつての山城国の広がりについて学んだ。
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