足掻き
あがき
名詞
標準
struggling
文例 · 用例
浮世の欲を金に集めて、十五|年がほどの足掻きかたとては、人には赤鬼と仇名を負せられて、五十に足らぬ生涯のほどを死灰のやうに終りたる、それが餘波の幾万金、今の玉村恭助ぬしは、其與四|郎が聟なりけり。
— 樋口一葉 『われから』 青空文庫
最後の汽車と騎馬との追っ駆けは、無音映画としてはあまりに陳套な趣向であるが、しかしあの機関車の音と画像と、馬のひづめの音と足掻きの絵との加速度的なフラッシュ・バックにはやはりちょっとすぐにはまねのできない呼吸のうまみがあるようである。
— 寺田寅彦 『音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」』 青空文庫
御者はやがて馬の足掻きを緩め、渠に先を越させぬまでに徐々として進行しつ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
烏の足掻きの雪の飛沫から小さな虹が輪になって出滅する。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
わたくしのこころは最早や謎を謎として今更|勿体振ったり幽玄振ったりすることすら無駄な足掻きに感ぜられています。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
鳥は枯蘆の中へ入って羽をばたばたやって足掻きはじめた。
— 田中貢太郎 『雁』 青空文庫
すぐ起き上がって花房のほうを見ると、花房は足掻きをして起き上がろうとしながら起き上がれずにいた。
— 佐左木俊郎 『恐怖城』 青空文庫
そして鞭を振り上げると、花房はふた足三足ぐいぐいと足掻きをして、鞭を食う前に起き上がった。
— 佐左木俊郎 『恐怖城』 青空文庫
作例 · 標準
足掻きの例文1
足掻きの例文2
足掻きの例文3
足掻きの例文4