ぬらりくらり
ぬらりくらり
副詞
標準
文例 · 用例
身共にもゆうべのその粋筋な向きとやらを、一人二人世話すると申すか」「御所望でござりましたら――」「こやつ、ぬらりくらりとした事を申して、とんと鯰のような奴よ喃。
— 仙台に現れた退屈男 『旗本退屈男 第七話』 青空文庫
三島の社の放し鰻を見るように、ぬらりくらりと取止めのないことばかり申し上げていたら、御疳癖がいよいよ募ろうほどに、こなたも職人|冥利、いつのころまでと日を限って、しかと御返事を申すがよかろうぞ。
— 岡本綺堂 『修禅寺物語』 青空文庫
三島の社の放し鰻を見るやうに、ぬらりくらりと取止めのないことばかり申上げてゐたら、御|癇癖がいよ/\募らうほどに、こなたも職人冥利、いつの頃までと日を限つて、しかと御返事を申すがよからうぞ。
— 岡本綺堂 『修禪寺物語』 青空文庫
御用かえ」「いいえ」 なにを訊いてもぬらりくらりとしているので、半七は入口に腰をおろした。
— 廻り燈籠 『半七捕物帳』 青空文庫
あのとき問いただせば、なまずみたいにぬらりくらりしたテイイ事務長といえども、顔色をかえて、泥をはくしかなかったと思う。
— 海野十三 『怪星ガン』 青空文庫
こんなすました彼でない彼、こんなぬらりくらりした彼でない彼、その彼が見たい!
— 宮本百合子 『伸子』 青空文庫
青少年時代は、ぬらりくらりとして過ごしてしまった。
— 上 『カラマゾフの兄弟』 青空文庫
掴まえたと思うとぬらりくらりと逃げてしまう。
— 岸田國士 『笑について』 青空文庫