賓主
ひんしゅ
名詞
標準
文例 · 用例
」 ふたりは賓主普通の礼儀などはそっちのけで、もうてんから打ちとけて対座した。
— 伊藤左千夫 『廃める』 青空文庫
饗礼は鄭重にして謝すべきに似たれども、何分にも主人の身こそ気の毒なる有様なれば、賓主の礼儀において陽に発言せざるも、陰に冷笑して軽侮の念を生ずることならん。
— 福沢諭吉 『日本男子論』 青空文庫
危坐兀坐賓主いづれや簟明治三十五年七月二十七日 虚子庵例会。
— 高浜虚子 『五百句』 青空文庫
王は竇の入って来るのを見ると階段をおりて出迎えて、賓主の礼を行った。
— 蒲松齢 『蓮花公主』 青空文庫
また皇子はこのとき、「金烏臨西舎、鼓声催短命、泉路無賓主、此夕離家向」という五言臨終一絶を作り、懐風藻に載った。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
在城の近臣の――あれも来い、これも来い、となって、いつかここの広間は、賓主従一堂の花畑のような盛会となっていた。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
うやうやしく礼を返して、草堂の内に迎え入れ、改めて賓主の席をわかち、さて、「ふしぎなご対面ではある」と、こよいの縁をかこち合った。
— 孔明の巻 『三国志』 青空文庫
あとで、あいそをお尽かしにならないように」 賓主は、座をわかって、至極、打ちとけた容子である。
— 孔明の巻 『三国志』 青空文庫