道寄り
みちより
名詞
標準
文例 · 用例
」「それでは道寄りをいたしましたのでございましょう。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
ちょっと道寄りをして来るで、可いか、お方。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
どこか道寄りはせんのですかい。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
「道寄りとおっしゃりますと?
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
ひとり殖えた、三人にしろとゆうべお使いがござりましたんで、ちやんと平土間が取ってござります……」「じゃ兄さん……」 顔なじみの出方に迎えられて導かれていった桟敷は、花道寄りの恰好な場所でした。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
道寄りをしながら鎌倉の宿へ着いたまでの間にも、殆ど恥しさうな樣子は見せなかつた。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
「二時頃から中野の方へ行つてましてね、帰りに道寄りしてましたから、遅くなりました、」 義直は脚を止めてゐた。
— 田中貢太郎 『黒い蝶』 青空文庫
それから可笑しいのは最初廻り道をしても、名所古跡を訪いたいと思ったのが、人力に乗って駈け出させては、そんな事をして時間を費すのが惜しくなって、何所一つ道寄りをせなかった。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫