有るた
あるた
動詞
標準
文例 · 用例
多くの学生の学業成績|宜しくない者を観れば、その人の多くは聡明でないためではなくて、散り乱れる気の習癖が有るためなのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
有るたけは、有るに任せて枕に乱した。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
けれども不思議なことに、お父様のそのような事を仰有るたんびに、お母様は、はかばかしく御返事をなさいませんでした。
— 夢野久作 『押絵の奇蹟』 青空文庫
四五年前から、この村と町との間に水道を設ける事の計画が一番池が有るために起って居た。
— 宮本百合子 『農村』 青空文庫
御食事がすむ、姫君方はお疲れだから、それ御寝所の用意を致せというので、私があらゆる押入をひっかきまわして有るたけのフトンをつみ重ねてあげると二尺ぐらいの高さになる。
— ――ゴロー三船とマゴコロの手記―― 『ジロリの女』 青空文庫
この店だって、これが有るために僕ら貧乏な絵かきが、どれだけ助かっているか知れやしない。
— 三好十郎 『炎の人――ゴッホ小伝――』 青空文庫
ちょうど片仮名のイの字を逆さにしたような棒で、現在は鉤の全く取れたただの木切れを尖らせて打つ地方も多いようだが、私などは鉤が有るために面白く打てたのだと今でも思っている。
— 柳田国男 『こども風土記』 青空文庫
忙しいのは才能が有るためとあきらめてしっかりやって下さい。
— 島秋人 『遺愛集』 青空文庫