断ち切り
たちきり
名詞
標準
cutting apart
文例 · 用例
いま、ここで忍従の鎖を断ち切り、それがために、どんな悲惨の地獄に落ちても、私は後悔しないだろう。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
物慾皆無にして、諸道具への愛着の念を断ち切り涼しく過し居れる人と、形はやや相似たれども、その心境の深浅の差は、まさに千尋なり。
— 太宰治 『花吹雪』 青空文庫
私は断ち切り度いのです。
— 岡本かの子 『褐色の求道』 青空文庫
李陵自身が希望のない生活を自らの手で断ち切りえないのは、いつのまにかこの地に根を下して了った数々の恩愛や義理のためであり、またいまさら死んでも格別漢のために義を立てることにもならないからである。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
そして読み手と書き手を縛ってきた鎖を断ち切り、新しい本の世界を開いていくのではないかと思い始めたのです。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
通りかかって専介と敵とが争っている現場でも見かけ、一度はきっとみごとに相手をからめ押えたのに、敵はよほど腕がさえてでもいたとみえて、プツリと投げなわを断ち切り、しかもその一刀で辰をも切りすて、かく相討ちのごとき形をよそおっておいてから、すばやく逐電したに相違ないのです。
— 千柿の鍔 『右門捕物帖』 青空文庫
時はすでに遠く過ぎ去っていることも解っていたが、それだけに低徊の情も断ち切りがたいものであった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
」 と、矢代は久慈への手紙の中にそう書きながらも、このカソリックの再度の繁栄の理由を、むかし殺戮された殉教者たちの、断ち切りがたい意志の招きかもしれぬと思うのだった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
作例 · 標準
洋裁の授業で、布を断ち切りにする際の正確な寸法の測り方を教わった。
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このデザインはあえて裾を断ち切りにすることで、ワイルドな雰囲気を演出している。
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長い紐を適当な長さで断ち切りにし、梱包用の資材として再利用する。
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