福茶
ふくちゃ
名詞
標準
lucky tea (var. of tea made from sea tangle, black soybeans, pepper, pickled plums, etc. and drunk on festive occasions)
文例 · 用例
青麦と蚕豆の畦を通って茂林寺の文福茶釜を見物いたします。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
雨夜の傘雨夜の傘蛇の目傘文福茶釜は化け茶釜お寺の釣瓶も化け釣瓶雨夜に傘さして来た。
— 野口雨情 『十五夜お月さん』 青空文庫
これは当方で名高き正法寺の文福茶釜(14)であるが、いまはその茶釜には大事の蓋がない。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫
そのときかの文福茶釜が逃げ出そうとあせったが、金綱でかたく繋がれているので自由ができず、蓋ばかりどこかへ飛んだということである(15)。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫
(14)奥州の文福茶釜は、江戸近くのものとは違って綱渡りなどの芸当はできなかったが、ばか正直に小僧たちなどの悪戯をしたから金綱で縛られた。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫
あったら其奴はいかさまだと思召して頂きたい―― 節分と鷽替 年越しの夕べ、家々に年男の勇ましい声して「福はァ内、福はァ内――、鬼はァ外、鬼はァ外――」と豆撒くが聞え出すと、福茶の煮える香ばしい匂い、通りすがりの人をも襲うて、自ら嗅覚を誘る心地、どこやらに長閑な趣はあるものだ。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
福茶がへえったら持って来や!
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
」とはいつにない優しい声、女房も遉にその声を聞くとき嬉しからぬということなく、アイと素直に福茶を運び来て、「ねえお前さん、今夜こそは除夜の鐘を聞こうじゃありませんか。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
作例 · 標準
お正月には、家族みんなで福茶を飲んで健康を祈るのが習慣だ。
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福茶に入れる梅干しは、縁起物として大切にされている。
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「今年は良い年になりますように」と、祖母が福茶を淹れてくれた。
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ウィキペディア
福茶(ふくちゃ、ふくぢゃ)は、正月や節分、大晦日などで飲まれる茶。特に正月の福茶を大福茶(おおぶくちゃ、だいふくちゃ、だいぶくちゃ、大服茶・皇服茶・王服茶とも書く)という。京都・関西地方の慣習。新年の季語。
出典: 福茶 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0